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開口部と壁面のバランス

住まいの南側には、これからも永く変わらない景色があります。こちらに向けて開口部を設けました。

玄関ポーチ

旗竿敷地の敷地形状を活かした長いアプローチ。駐車場からポーチまで段差ゼロで結びました。

一室空間の豊かさ

居間に置かれたサイレントドラム。息子さんが楽しんでいるとのこと。

天窓

天窓が効いています。

食堂

床座の食堂スペース。開口部の腰壁を低く抑えるなどして、住まいの重心を下げることで、落ち着きを生み出しています。

アルコーブ

玄関脇に設けたアルコーブ。お気に入りの家具が置かれています。

子供部屋

子供部屋の様子。4.5帖とコンパクトですが、書棚やクローゼットが別途造り付けで確保されています。

視線の広がり

トイレからの見返し 視線は緑地に抜けていきます。

台所

シンプルなシステムキッチを設置。大工工事で取り付けた、木製の棚板がアクセントになっています。

棚板に並ぶ食器たち

子供達が作った食器も並びます。

独立柱

居間食堂に建つ1本の独立柱。柱があると、空間にメリハリが生まれます。

玄関ホール

ゆったりとした玄関スペース。手入れされた靴が並んでいます。

アプローチ

アプローチ側の外観です。敷地形状は旗竿状。長いアプローチを活かして、玄関まで段差無しで至ることができます。

内観パース 1

計画時に描いた内観パース。食堂側を望んでいます。

内観パース 2

計画時に描いた内観パース。居間の西側を望んでいます。

内観パース 3

計画時に描いた内観パース。主寝室内を描いています。

Less is more

実はこの建物、実施設計の取りまとめ段階で、見積金額調整作業に多くの時間が費やされました。「ウッドショック」と呼ばれた木材の需要の急激な高まりから始まった、2021年後半から2022年前半にかけての木造住宅の工事費の急上昇。その後、 木材価格の高騰に加えて、ウクライナでの政情不安下、原材料生産国でのインフレの影響と、円安進に拠る価格上昇の波を受け、当初予算を超過する見積金額となりました。

とは言え、当初予算を超過して計画を進めることは出来ません。設計及び計画内容の見直しを、施工者の協力を得ながら進めることになりました。

 

こうした作業を進める中、最も理解があったのは建て主さんだったと思います。建て主さんの中で葛藤があったと思いますが、取捨選択の優先順位がとても明確でした。高額であっても、大切な物であれば譲らず。雰囲気が当初とは異なるかも知れないけれど、既成概念には捉われず、間取りの変更には柔軟に対応して頂きました。最終的に、当初規模から面積を多少縮小することになりましたが、本当に大切な物が凝縮したかたちで残されたのだと思います。

​Less is more  な住まいが生まれました。

​特徴:バリアフリー、旗竿敷地、セルロースファイバー、耐震等級3
所在地
​静岡県掛川市
​延べ面積
76.84㎡(23.24坪)
竣工
2024年7月
​施工 入野渥美建築
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